大統領選は、周知のように予想を裏切ってトランプ大統領誕生という驚きの結果になりました。数ある世論調査がことごとく大はずれしたのです。ヒラリーを支持した誰もがショックから立ち直れないまま、まず議論の的となったのは「なぜpollsterがこんなにも間違ったのか」ということです。

pollsterは英和辞典には世論調査員とありますが、ちょっと感覚が違います。「poll」が「世論調査」で、pollsterはそれを行う人だから「世論調査員」となったのかもしれませんが、あえて日本語にすると世論調査専門家でしょうか。日本語で調査員というと、実際に人にインタビューしたり調査用紙を配ったりする人のように聞こえますが、Pollsterはpollをデザインしたり分析したりする人のことです。

公的機関から各報道機関、各党の選挙陣営まで、それぞれのpollsterが何人もいますから、かなりの数のpollsterが今回の大統領選挙の世論調査をして結果予想をしていました。それのほとんどがはずれたわけです。

その中で、トランプ勝利を予想していたpollsterもわずかながらいました。選挙前は一笑に付されていましたが、いまや注目のpollster です。そうしたpollsterのメソッドは、どこが違っていたのかということも話題になっています。ポイントとしてあげられたのは、人によるインタビューではなく、自動音声の電話インタビューにしたこと、「あなたの隣に住む人は誰に投票すると思いますか」という質問を加えたこと、などです。つまり、トランプに投票したけれど、それを人には知られたくなかった「隠れトランプサポーター」を拾える調査だったというわけです。

ヒラリー支持者も、ヒラリー支持のメディアもこぞって、トランプ支持者に「無知な人種差別主義者」というレッテルをはり、トランプの方がいいと思ってもそれを言えない空気を世の中に作ってしまいました。その結果、まるで楽勝であるかのような誤った予想が生まれました。ヒラリーの敗因はトランプの強さではなく、ヒラリーへの積極的な支持の弱さです。まさかトランプが勝つとは思わずに選挙に行かなかった人の中にも、接戦だとわかっていたらヒラリーに投票したかもしれない人は確実にいたはずです。なんともやりきれない思いです。

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